1. はじめに:変わりゆく車検制度と診断ツールの重要性
自動車業界は常に進化し続けています。そして今、私たちは大きな変革の時期を迎えようとしています。2024年10月から始まるOBD車検。これは、単なる制度変更ではなく、整備業界全体に大きな影響を与える出来事なのです。
1.1 2024年10月からのOBD車検とは
OBD(On-Board Diagnostics)車検とは、車両の自己診断機能を活用した新しい車検方式です。具体的には、国が定めた特定のDTC(Diagnostic Trouble Code)を車両から検出した場合、その車両は車検に通らなくなります。
これまでは、チェックランプの点灯を確認し、必要に応じて診断機を使用する程度でしたが、新制度では全ての車両で故障コードを確認する必要が出てきます。つまり、整備士の皆さんにとって、高性能な診断ツールの存在がこれまで以上に重要になるわけです。
1.2 なぜ今、高性能スキャンツールが必要なのか
自動車技術の進歩は目覚ましいものがあります。自動運転技術の発展や電気自動車の普及など、車両にはますます多くのソフトウェアが搭載されるようになってきました。
例えば、2021年9月からは、ADAS(先進運転支援システム)装置の搭載が義務化されています。
このような高度化が進む中、整備現場では次のような課題に直面することになります
- より多くの車両システムに対応した診断が必要になる
- ソフトウェア関連の故障に対する迅速な対応が求められる
- 電気自動車など、新しい駆動方式の車両に対する診断能力が必要
さらに、中古車業界における不正問題の発生を受け、車両の安全性や環境性能に関わるソフトウェアの故障コード確認が、中古車査定においても重要な検査項目になると予想されます。
これらの課題に対応するためには、従来の診断ツールでは力不足です。より高度で多機能な、そして使いやすいスキャンツールが必要不可欠となってくるのです。
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2. TCJのスキャンツールラインナップ概要
TCJ(Thinking Car Japan)は、これらの課題に対応するべく、多様なニーズに応える5種類のスキャンツールを提供しています。各ツールは、特定の用途や予算に合わせて最適化されており、整備工場から中古車販売店、自動車解体会社まで、幅広い業種で活用されています。
TCJのスキャン5種まとめ表
2.1 各ツールの位置づけと特徴
- THINKTOOL CE EVD
- 位置づけ:次世代EV診断の専門ツール
- 特徴:テスラを含む80以上のEVブランドに対応し、包括的なシステム診断とバッテリーパック診断が可能
2.THINKTOOL Reader HD
- 位置づけ:24V商用車専用の診断ツール
- 特徴:日野、いすゞ、ふそう、UDなどの国産メーカーに加え、海外の商用車メーカーにも対応
3.THINKTOOL Master X (スキャンツール補助金対象)
- 位置づけ:コストパフォーマンスに優れた多機能診断ツール
- 特徴:220メーカーに対応し、特定整備事業基準にも適合した高性能スキャンツール
4.THINKCAR TCMa:
- 位置づけ:スマートフォンで使える手軽な診断アプリ
- 特徴:46メーカーに対応し、基本的な診断機能を備えたモバイルアプリケーション
5.THINKTOOL Max: (スキャンツール補助金対象)
- 位置づけ:最高峰の性能を誇るフラッグシップモデル
- 特徴:220メーカーに対応し、高度な診断とコーディング機能を提供する最先端ツール
これらのツールは、それぞれの特徴を活かして様々な診断ニーズに応えます。例えば、EVに特化した整備を行う工場ならCE EVDが、大型トラックの整備を主に行う工場ならReader HDが最適でしょう。
一方で、幅広い車種に対応する必要がある場合は、Master XやMaxが力を発揮します。
また、TCMaは、その手軽さから中古車販売店や小規模な整備工場など、フルスペックの診断機が必要ない場面でも重宝されています。
3. THINKTOOL CE EVD:次世代EV診断の最前線
電気自動車(EV)の普及が加速する中、整備現場でもEV対応の重要性が高まっています。THINKTOOL CE EVDは、そんなEV時代の診断ニーズに応える最先端ツールです。
3.1 主な特徴と機能
- 幅広いEV対応: テスラをはじめとする80以上のEVブランドに対応しています。国産車はもちろん、海外のEVメーカーもカバーしているので、多様なEVに対応できます。
- 3-IN-1 THINKDIAG EV VCI: OBD/DLCスキャン、バッテリーパック経由の総合診断、オシロスコープ機能を1つのデバイスで提供。これ1台あれば、EVの主要な診断作業をカバーできます。
- バッテリーパック診断: EVの心臓部とも言えるバッテリーパックの詳細診断が可能。セルレベルでの状態確認ができるので、より精密な診断と整備が行えます。
- 高い互換性と耐干渉性: 強電磁環境下でも優れた抗干渉能力を発揮。EVならではの高電圧環境下でも安定して動作します。
- クラウド診断テクノロジー: 最新のクラウド診断テクノロジーを採用し、BMS (Battery Management System) やBHV (Battery High Voltage) システムの故障箇所を迅速かつ正確に特定します。
- ECUコーディングとオンラインプログラミング: EVの各種ECUに対するコーディングやオンラインでのプログラミングが可能。ソフトウェア更新や設定変更にも対応できます。
- 30種類のメンテナンス機能: EVにも適用可能な様々なメンテナンス機能を搭載。例えば、回生ブレーキシステムのリセットやバッテリー管理システムの初期化など、EV特有の作業もサポートします。
3.2 対応車種と価格
- 対応車種: テスラ、日産リーフ、三菱アイミーブ、BMW i3、シボレー・ボルトなど80以上のEVブランド
- 価格: 825,000円(税込)
3.3 2024年OBD車検への対応
CE EVDは、2024年10月から始まるOBD車検にも十分に対応可能です。EVもOBD車検の対象となるため、CE EVDの高度な診断能力は、車検時の故障コード確認や、その後の整備作業に大いに役立ちます。
特に、バッテリー関連の故障コードは従来の内燃機関車とは異なる解釈が必要になることがありますが、CE EVDならEV専用に最適化された診断ロジックで、正確な判断をサポートしてくれます。
4. THINKTOOL Reader HD:トラック診断のエキスパート
大型車両の整備には、乗用車とは異なる専門的なアプローチが必要です。THINKTOOL Reader HDは、そんな商用車整備の現場ニーズに応える、24V商用車専用の診断ツールです。
4.1 商用車診断の特徴
- 堅牢な設計: 現場での使用を想定し、5インチの堅牢なディスプレイを採用。多少の衝撃や埃にも耐える設計で、整備現場での酷使に耐えます。
- Android OS搭載: 使い慣れたAndroid OSを採用することで、直感的な操作が可能。複雑な操作を習得する必要がなく、すぐに使いこなせます。
- 幅広い車種対応: 日野、いすゞ、ふそう、UDなどの国産メーカーはもちろん、米国、アジア、ヨーロッパの31以上の商用車メーカーにも対応。さらに、建設機械やモーターボートの診断も可能です。
- バッテリー持続時間: 長時間の現場作業に耐える十分なバッテリー容量を確保。途中で電池切れになる心配がありません。
4.2 主な機能と対応メーカー
- HD OBD機能:
- DTC(診断トラブルコード)の読み取りと消去
- リアルタイムのデータストリーム表示
- ECUバージョン情報の読み取り
- 特殊機能:
- DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)再生
- インジェクター噴射リセット
- 差圧センサーのキャリブレーション
- トリップメーターリセット
- アイドル回転数の調整
- クルーズコントロール設定
- パラメータキャリブレーション:
- 排気ブレーキバルブ
- 制限速度設定
- 電動ファン制御
- クーラントレベルスイッチ
- 吸気予熱システム
- エアコンシステム
- 対応メーカー(一部):
- 国産:日野、いすゞ、三菱ふそう、UDトラックス
- 海外:ボルボ、スカニア、MAN、DAF、ケンワース、ピータービルト
4.3 2024年OBD車検への対応
Reader HDは、2024年10月からのOBD車検にも対応可能です。商用車も乗用車と同様にOBD車検の対象となるため、Reader HDの診断能力は車検時の故障コード確認に大いに役立ちます。
特に、商用車特有のシステム(例:エアブレーキシステム、タコグラフ、負荷感知ブレーキ制御システムなど)に関する故障コードも正確に読み取り、解釈することができます。これにより、OBD車検への対応だけでなく、その後の整備作業もスムーズに行えるでしょう。
4.4 価格
THINKTOOL Reader HDの価格は159,500円(税込)です。商用車整備のプロフェッショナルにとって、この価格は十分な投資価値があると言えるでしょう。特に、OBD車検対応や多様な商用車メーカーへの対応を考えると、長期的には大きなコスト削減になる可能性があります。
5. THINKTOOL Master X:多機能でコストパフォーマンスに優れた選択肢 (スキャンツール補助金対象)
整備現場では、様々な車種に対応できる柔軟性と、高度な診断能力の両立が求められます。THINKTOOL Master Xは、そんなニーズに応える多機能診断ツールです。幅広い車種への対応と豊富な機能を、手頃な価格で提供している点が大きな特徴です。
5.1 220メーカー対応の実力
Master Xの最大の強みは、なんと言っても220メーカーという圧倒的な対応範囲です。
- 国産車から輸入車まで: トヨタ、日産、ホンダといった国産車はもちろん、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなどの輸入車まで幅広くカバー。
- 商用車や特殊車両にも対応: 24V商用車や建設機械まで対応しているので、整備工場の守備範囲を大きく広げられます。
- 電気自動車(EV)対応: 増加するEVにも対応しており、将来的な需要の変化にも柔軟に対処できます。
- FCA加盟車: 別途ライセンスを購入することで、FCA(Fiat Chrysler Automobiles)加盟車にも対応可能です。
この幅広い対応力は、多様な車種を扱う整備工場や、新規顧客の獲得を目指す工場にとって大きなメリットとなるでしょう。
5.2 豊富なメンテナンス機能
Master Xは単なる故障診断ツールではありません。整備作業をトータルでサポートする豊富な機能を備えています。
- 41種類のメンテナンスリセット機能:
- オイルリセット
- EPB(電動パーキングブレーキ)リセット
- SAS(ステアリングアングルセンサー)キャリブレーション
- TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム)リセット
- イモビライザーリセット
- インジェクターコーディング など、日常的な整備作業から高度な調整まで幅広くカバー
- ECUコーディングとオンラインプログラミング: 車両の各種ECUに対するコーディングや、オンラインでのプログラミングが可能。ソフトウェアアップデートやカスタマイズにも対応できます。
- TCMa携帯アプリとの連携: Master Xで行った診断結果をTCMaアプリと連携させることで、スマートフォンでの結果確認や顧客への説明が容易になります。
5.3 使いやすさを追求したハードウェア
- 10インチLEDタッチスクリーン: 大型の高解像度ディスプレイにより、複雑なデータも見やすく、操作性も向上しています。
- 8メガピクセルリアカメラ: 高解像度カメラにより、車両の細部や故障箇所の撮影が可能。診断レポートに画像を添付できるので、顧客への説明がより分かりやすくなります。
- 12000mAhバッテリー: 大容量バッテリーにより、長時間の現場作業にも対応。充電を気にせず作業に集中できます。
- 拡張性: 標準装備のプリンター、ビデオスコープ、TPMSに加え、ワークライトやサーマルイメージャー、バッテリーテスターなどのオプション機能を追加可能。必要に応じて機能を拡張できます。
5.4 2024年OBD車検への対応
Master Xは、2024年10月から始まるOBD車検に完全対応しています。
- 幅広い車種対応: 220メーカーという幅広い対応範囲により、ほぼすべての車検対象車両の診断が可能です。
- 高精度な故障コード読み取り: 国が定めた特定DTCを正確に読み取り、解釈することができます。
- 詳細なデータ分析: 単に故障コードを読み取るだけでなく、詳細なデータストリームの分析が可能。OBD車検で問題が見つかった場合の原因特定にも役立ちます。
- ソフトウェアアップデート: 2年間の無料ソフトウェアアップデートにより、常に最新の車検基準に対応できます。
5.5 活用シーンと導入メリット
- 多様な車種を扱う整備工場: 国産車、輸入車、商用車など、様々な車種を扱う工場なら、Master Xの幅広い対応力が大きな武器になります。
- 新規顧客獲得を目指す工場: 「どんな車種でも対応可能」というアピールポイントになり、新規顧客の獲得につながります。
- 高度な整備・カスタマイズを行う工場: ECUコーディングやオンラインプログラミング機能により、高度な整備やカスタマイズのニーズにも応えられます。
- 効率化を図りたい工場: 豊富なメンテナンス機能により、これまで複数のツールで行っていた作業を1台で完結できるようになり、作業効率が大幅に向上します。
5.6 価格とコストパフォーマンス
THINKTOOL Master Xの価格は429,000円(税込)です。
一見すると高額に感じるかもしれませんが、以下の点を考慮すると、非常に高いコストパフォーマンスを誇ると言えます
- 220メーカーに対応するため、複数の専用診断機を購入する必要がなくなる
- 豊富なメンテナンス機能により、別途専用ツールを購入する必要性が減少
- 2年間の無料ソフトウェアアップデートにより、継続的なコスト抑制が可能
- 作業効率の向上により、長期的な人件費削減につながる
特に、OBD車検への対応を考えると、この投資は将来的に大きなリターンをもたらす可能性が高いと言えるでしょう。
Master Xは、その多機能性とコストパフォーマンスの高さから、中規模から大規模の整備工場、そして将来の拡大を見据えている小規模工場にとって、理想的な選択肢と言えるでしょう。次世代の車検制度に備えつつ、日々の整備業務の効率を大幅に向上させる、まさに「一石二鳥」のツールです。
6. THINKCAR TCMa:スマートフォンで手軽に診断
皆さん、ポケットに入る診断ツールがあったら便利だと思いませんか?THINKCAR TCMaは、まさにそんな夢を実現した革新的な診断ツールです。スマートフォンやタブレットを使って、高度な車両診断が可能になります。
6.1 モバイルアプリの利便性
- スマートフォン対応:
- AndroidとiOS両方に対応しているので、お手持ちのスマートフォンをそのまま使用できます。
- 複数のデバイスで利用可能なので、スタッフ間での共有も簡単です。
- いつでもどこでも診断:
- 整備場だけでなく、路上や顧客先でも即座に診断が可能です。
- 緊急時の対応や、出張診断サービスの提供にも活用できます。
- 直感的な操作性:
- スマートフォンアプリならではの使いやすさで、複雑な操作は必要ありません。
- 新人スタッフでも短期間で使いこなせるようになります。
- リアルタイムアップデート:
- アプリを通じて常に最新の診断データベースにアクセスできます。
- 新型車や最新の故障コードにもすぐに対応可能です。
6.2 46メーカー対応と主要機能
- 幅広いメーカー対応:
- 国産車はもちろん、主要な輸入車メーカーにも対応しています。
- FCA加盟車も別途ライセンス購入で対応可能です。
- 基本的な診断機能:
- 故障コードの読み取りと消去
- リアルタイムデータストリームの表示
- アクチュエータテスト
- ECUバージョン情報の確認
- 5つのメンテナンスリセット機能:
- ETS(スロットル)リセット
- イモビライザーリセット
- インジェクターコーディング
- オイルリセット
- ステアリングアングルリセット
- TCKarteとTCドクター機能:
- 診断結果を記録し、車両ごとの履歴管理が可能
- AIを活用した故障コードのアドバイス機能
- 24時間365日、簡単な内容ならAIが回答
6.3 2024年OBD車検への対応
TCMaは、2024年10月からのOBD車検にも対応可能です。
- 特定DTC読み取り:
- 国が定めた特定DTCを正確に読み取り、解釈することができます。
- リアルタイムデータ分析:
- OBD車検で問題が見つかった場合、詳細なデータ分析で原因特定をサポートします。
- クラウドベースの最新情報:
- 常に最新の車検基準やDTCデータベースにアクセスできるため、規制変更にも迅速に対応できます。
6.4 活用シーンと導入メリット
- 小規模整備工場:
- 高価な専用診断機を購入する予算がない小規模工場でも、手軽に導入できます。
- 基本的な診断作業のほとんどをカバーできるので、日常業務の効率化が図れます。
- 中古車販売店:
- 在庫車両の簡易チェックや、販売前の最終確認に活用できます。
- 顧客への説明時に、その場で車両の状態を確認・説明できるので、信頼性アップにつながります。
- 出張整備サービス:
- 軽量で持ち運びが簡単なので、出張整備時の必須ツールとなります。
- スマートフォンひとつで診断から報告書作成まで完結できます。
- マルチブランド対応の整備工場:
- 46メーカーに対応しているので、様々なブランドの車両を扱う工場に適しています。
- 専用診断機を複数揃える必要がなくなり、初期投資を抑えられます。
- 車検業務の効率化:
- 2024年からのOBD車検に向けて、手軽に準備を進められます。
- 車検ラインでの簡易チェックから、詳細な故障診断まで幅広く活用できます。
6.5 価格とコストパフォーマンス
TCMaの年間ライセンス費用は90,000円(税込)です。別途、VCI(車両通信インターフェース)が10,780円/台必要になります。
一見すると年間90,000円は高額に感じるかもしれません。しかし、以下の点を考慮すると、非常に魅力的な選択肢だと言えます:
- 初期投資の低さ:
- 高額な専用診断機と比べて、初期投資が大幅に抑えられます。
- 既存のスマートフォンを活用できるので、追加のハードウェア費用も最小限で済みます。
- 柔軟な拡張性:
- 必要に応じてVCIを追加購入するだけで、複数のスタッフや複数の拠点で同時に使用できます。
- 継続的なアップデート:
- 年間ライセンス制なので、常に最新のソフトウェアや車種データベースを利用できます。
- 新型車や新しい故障コードへの対応も迅速です。
- 多機能性:
- 基本的な診断機能から、AIを活用したアドバイス機能まで、幅広いニーズに対応できます。
- OBD車検対応:
- 2024年からのOBD車検に向けて、追加費用なしで対応できます。
特に、複数の専用診断機を購入する予算がない小規模工場や、診断業務の頻度が比較的少ない事業者にとっては、TCMaは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
また、大規模工場でも、既存の高機能診断機と併用することで、機動性の高い診断作業が可能になります。例えば、受付時の簡易チェックはTCMaで行い、詳細な診断が必要な場合は専用機を使用する、といった使い分けができます。
TCMaは、その手軽さと高機能性により、整備業界に新しい風を吹き込む可能性を秘めています。スマートフォン1台で高度な車両診断が可能になる時代、それはもう目の前に来ているのです。
7. THINKTOOL Max:最高峰の診断能力を誇るフラッグシップモデル (スキャンツール補助金対象)
整備のプロフェッショナルの皆さん、お待たせしました。ここからは、TCJが誇る最高峰の診断ツール、THINKTOOL Maxについてご紹介します。「できないことはない」。そんな自信を持って開発された、まさに究極の診断ツールと言えるでしょう。
7.1 圧倒的な性能と機能
- 最高スペックのハードウェア性能:
- 最新のCPUとメモリを搭載し、診断速度が他のツールと比較して圧倒的に速い
- 長時間の稼働にも耐える高性能バッテリー
- 最新のAndroid OSを採用し、操作性と安定性を両立
- 220メーカー以上に対応:
- 国産車、輸入車を問わず、ほぼすべての自動車メーカーに対応
- 24V商用車、電気自動車、そしてFCA加盟車の診断も可能
- 建設機械や農業機械など、特殊車両にも対応
- 41種類のメンテナンスリセット機能:
- オイルリセット、EPBリセット、SASキャリブレーションなど、一般的な機能はすべて網羅
- ADAS(先進運転支援システム)のキャリブレーションにも対応
- 電気自動車特有の機能(バッテリー管理システムのリセットなど)も搭載
- 高度なプログラミング機能:
- ECUコーディングやオンラインプログラミングに対応
- キープログラミング(イモビライザーの登録)も可能
- ソフトウェアアップデートや各種設定変更も簡単に行える
- 4つの機能的なモジュールを標準装備:
- オシロスコープ:電気信号を視覚化し、詳細な故障診断が可能
- ビデオスコープ:エンジン内部など、目視が難しい箇所の検査に活用
- TPMS(タイヤ空気圧モニタリングシステム):タイヤの空気圧管理を効率化
- バッテリーテストクリップ:バッテリーの状態を正確に診断
- TCMa携帯アプリとの連携:
- 診断結果をスマートフォンで確認可能
- リモートでの診断支援や顧客への説明にも活用できる
7.2 充実のサポート体制
- 3年間の無料ソフトウェア更新:
- 通常2年の無料更新期間を、期間限定で3年に延長
- 常に最新の車種や故障コードに対応可能
- リモートサポート:
- THINKCARのアフターサポートチームがリモートでコーディングや設定のサポートを提供
- 難しい作業も専門家のバックアップで安心して行える
- 充実した日本語マニュアル:
- 詳細な操作マニュアルとカタログを日本語で提供
- 動画マニュアルも用意され、視覚的に操作方法を理解できる
- 定期的なトレーニング:
- 新機能や高度な診断テクニックに関する定期的なオンラインセミナーを開催
- ユーザー同士の情報交換の場としても活用可能
7.3 2024年OBD車検への完全対応
THINKTOOL Maxは、2024年10月から始まるOBD車検に完全対応しています。
- 特定DTC読み取りの高精度化:
- 国が定めた特定DTCを、高い精度で読み取り、解釈することが可能
- 誤検知のリスクを最小限に抑え、正確な車検判定をサポート
- 詳細なデータ分析:
- 単にDTCを読み取るだけでなく、各種センサーデータの詳細な分析が可能
- 問題の根本原因を特定し、効率的な整備につなげられる
- OBD車検に特化した機能:
- OBD車検モードを搭載し、車検に必要な項目を効率的にチェック
- 車検結果のレポート作成機能により、顧客への説明や記録保管が容易に
- 継続的なアップデート:
- 3年間の無料ソフトウェア更新により、車検制度の変更にも迅速に対応
- 新しい車種や診断項目にも常に最新の状態で対応可能
7.4 導入のメリットと投資対効果
THINKTOOL Maxの価格は660,000円(税込)です。一見すると高額に感じるかもしれません。しかし、以下の点を考慮すると、その投資価値は十分にあると言えるでしょう。
- 多機能性によるコスト削減:
- 複数の専用機器を購入する必要がなくなり、初期投資を抑えられる
- 4つの機能モジュールが標準装備されているため、追加購入の必要がない
- 作業効率の大幅な向上:
- 高速な診断処理により、1台あたりの作業時間を短縮
- 幅広い車種に対応しているため、車種ごとに診断機を変える手間が省ける
- 新たなビジネスチャンスの創出:
- 高度なプログラミング機能により、付加価値の高いサービスを提供可能
- ADAS対応により、先進安全装備車の整備にも対応できる
- 長期的な費用対効果:
- 3年間の無料ソフトウェア更新により、継続的なコスト抑制が可能
- 充実したサポート体制により、高度な整備作業も安心して行える
- OBD車検への完全対応:
- 2024年以降の車検制度変更にもスムーズに対応できる
- 車検ビジネスの競争力強化につながる
- スタッフの技術力向上:
- 高機能ツールを使用することで、スタッフの診断スキルが向上
- 定期的なトレーニングにより、常に最新の整備技術を学べる
特に、大規模な整備工場や、輸入車を含む多様な車種を扱う工場、そして最新技術を積極的に導入したい工場にとって、THINKTOOL Maxは理想的な選択肢と言えるでしょう。
また、OBD車検への対応を考えると、この投資は将来的に大きなリターンをもたらす可能性が高いと言えます。車検制度の変更に伴い、高性能な診断ツールを持つ工場と持たない工場の差は、今後ますます広がっていくことでしょう。
THINKTOOL Maxは、単なる診断ツールではありません。それは、あなたの整備工場の未来を切り開く、強力なパートナーなのです。
8. まとめ:あなたの整備場に最適なスキャンツールの選び方
さて、ここまでTCJが提供する5つの素晴らしいスキャンツールについてご紹介してきました。それぞれのツールに特徴があり、一長一短があることがおわかりいただけたかと思います。では、あなたの整備場にはどのツールが最適なのでしょうか?ここでは、選び方のポイントと、各ツールの比較表をご紹介します。
8.1 各ツールの比較表
8.2 導入時の注意点とアドバイス
- 整備場の主な対象車種を考慮する: EVが多い → CE EVD 商用車が中心 → Reader HD 幅広い車種を扱う → Master X or Max
- 予算と将来の拡張性を検討:
- 初期投資を抑えたい → TCMaからスタート
- 長期的な投資を考える → Master X or Max
- スタッフのスキルレベルを考慮:
- 経験の浅いスタッフが多い → 使いやすいTCMaやReader HDから
- ベテランスタッフが多い → 高機能なMaster XやMaxの能力を活かせる
- OBD車検への対応を重視:
- すべてのツールが対応していますが、より高度な対応が必要な場合はMaxがおすすめ
- モビリティを重視:
- 出張診断が多い → TCMaが最適
- 整備場内での移動が多い → コンパクトなReader HDも good choice
- サポート体制を確認:
- 特に高機能なツールを選ぶ場合、充実したサポートがあるかどうかをチェック
- 試用期間や返品保証を活用:
- 可能であれば、実際に使用してみてから最終決定することをおすすめします
最後に
上記の製品は全て取り扱っております!
また、当社では、スキャンツール補助金の無料支援も可能です。
整備業界国内支援実績がある当社へご相談いただきますと幸いです!
お問い合わせは下記フォームよりお願いいたします。