千葉県が独自に制定している補助金「生産性向上・設備投資補助金」をご存知でしょうか。
千葉県に事業所を構える中小企業者等が対象となります。
生産性向上・設備投資補助金は予算が無くなり次第終了の補助金です。早い者勝ちなので早期に準備をして申請を開始しましょう。
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生産性向上・設備投資補助金の制度概要
生産性向上・設備投資補助金とは千葉県が制定する補助金制度です正式名称は「ちば中小企業生産性向上・設備投資補助金」です。
生産性向上・設備投資補助金はDXによる省力化・業務効率化や、新事業展開・新商品開発など、生産性向上を図るために必要な設備投資に対してその購入金額の1/2が補助される制度です。
千葉県に事業所がない(この補助金の事業で千葉県に事業所を構える予定がない)事業者は補助金の対象外なので、千葉県の中小企業者はライバル企業が少ない分、大きなチャンスとなります。
生産性向上・設備投資補助金の公募期間
当初期間:令和5年12月20日水曜日から令和6年3月29日金曜日まで
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延長が決まり2023年12月20日(水)~2024年6月28日(金)となりました。
ただし、予算がなくなり次第終了となりますので、早期に準備が必要となります。
最新の更新日の予算進捗状況は55%となっていて、すでに予算の半分がなくなっているということになります。
急ぎ対応が必要という事業者様はお問い合わせをお願いします。
生産性向上・設備投資補助金の補助額と補助率など
項目 | 要件 |
補助額 | 500万円(下限100万円) |
補助率 | 1/2 |
補助事業実施期間 | 令和6年11月29日(金)まで |
補助対象経費 | 機械装置・システム構築費及び当該機械装置等の運搬・据付費 |
ワンポイント:補助事業実施期間(補助金が採択されて交付決定日以降~期日)に補助事業を完了をして各書類の提出(実績報告)を行う必要がるので製品の納期には十分注意しましょう。
生産性向上・設備投資補助金の補助対象経費
先の表では「機械装置・システム構築費及び当該機械装置等の運搬・据付費」とありますが実際にはどのような経費になるか以下を確認しましょう。
大前提として以下の2つを確認しましょう。当てはまらない場合は対象外となります。
- 補助事業にのみ使用する設備やシステムであること
- 補助事業者に所有権があること
機械装置・システム構築費及び当該機械装置等の運搬・据付費は以下の通りとなります。補助事業の設備、システムに関する導入費用であれば対象になる補助金です。
① 機械装置等の購入、製作、改良※1に要する経費
② 専用ソフトウェア・情報システム等の購入・構築に要する経費
③ ①又は②の使用場所への導入に直接必要な運搬又は据付※2に要する経費
※1:「改良」とは、本事業で新規に購入又は本事業のために使用される機械装置等の機能を高めるために行うものです。
※2:本事業で新規に購入又は本事業のために使用される機械装置等及び専用ソフトウェア・情報システム等の設置と一体で捉えられる軽微なものに限ります。
ワンポイント:据付で建物を工事する費用(土間、外構、増設工事)等は建物に関する工事のため対象外経費となります。あくまで製品が主役とお考えください。
対象外経費
以下に該当する経費は補助金の対象外となりますので十分注意しましょう。
- 補助対象経費に掲げる経費以外のすべての費用
- 一般価格や市場価格と比較して、高額である経費
- 中古市場において広く流通していない中古機械装置など、その価格設定の適正性が明確でない中古品の購入費(同一条件による3者以上の相見積もりを取得している場合等を除く。)
- 事業計画書に記載の事業に直接関連するか判断が難しい経費
- 「諸経費」等、内容が不明瞭な経費
- 汎用性があり、事業計画書に記載の事業の他の用途にも使用できるもの(例えば、事務用のパソコン、プリンタ、文書作成ソフトウェア、タブレット端末、スマートフォン及びデジタル複合機、家具等。ただし、事業計画書に記載の事業のみに使用することが明らかなものは除く。)
- 建物の建築・改築費、不動産、構築物、簡易建物(ビニールハウス、コンテナ、ドームハウス等)の取得費用、及びこれらを作り上げるための組み立て用部材の取得費用
- 自動車等車両(事業所内や作業所内のみで走行し、自動車登録番号がなく、公道を自走することができないものを除く)、船舶、航空機等の購入費・修理費・車検費用
- 診療報酬・介護報酬を受ける事業等、他の公的制度・公的支援で賄われるべき事業に使用し得るもの
- 一次産業用の物品等
- 賃借料、リース・レンタルに係る経費、クラウド使用料等
- 既存機械装置等の修繕及び撤去・移設・処分に係る経費
- 機械装置等の設置場所の整備工事や基礎工事、電気工事等に要する費用
- 機械装置等及び専用ソフトウェア・情報システム等の導入後に発生する費用(保守費用、バージョンアップ費用、ライセンス使用料等)
- 導入する機械装置等及び専用ソフトウェア・情報システム等に係る研修費用
- 老朽化した既存機械装置等の単純更新に要する費用
- エネルギーコスト削減のみを目的とした設備等(太陽光発電を行うためのソーラーパネル、生産性向上を伴わない省エネ設備等)
- 自社で行う機械装置等の製作・改良及びソフトウェア開発・システム構築等に係る人件費・旅費等の経費
- 各種保険料
- 収入印紙
- 振込等手数料(代引手数料を含む)及び両替手数料
- 借入金などの支払利息及び遅延損害金
- 公租公課(消費税及び地方消費税額等)
- 電話代、インターネット利用料金等の通信費
- 原材料費、消耗品の購入費用
- 知的財産権等の取得に関連する経費
- 税務申告、決算書作成等のために税理士、公認会計士等に支払う費用及び訴訟等のための弁護士費用
- 事業計画書・申請書・報告書等の事務局に提出する書類作成・提出に係る費用
- 上記のほか、公的な資金の用途として社会通念上、不適切と認められる経費
補助金の申請から支払までの流れ
以下の表のとおりとなっています。補助事業を開始できるのは⑥事業実施となります。
また、⑦実績報告は令和6年11月29日(金)までに行う必要があります。
そのため、補助事業の実施におけるスケジュールは前もって調整をしておきましょう。
ワンポイント:補助金の④交付決定がおりるまで⑥補助事業の実施はできないため、設備を先に購入すると補助対象外経費となりますので注意しましょう。
申請に必要な書類
【共通】
- ちば中小企業生産性向上・設備投資補助金交付申請書
- 誓約書
- 役員等氏名一覧表(様式1)
- 事業計画書(様式2)
- 補助対象経費予算書(様式3)
- 補助対象経費の見積書等の写し
- 業者選定理由書(様式4)及び価格の妥当性を示す書類
- 振込口座の分かる通帳の写し
【法人のみ】
- 履歴事項全部証明書又は現在事項全部証明書
【個人事業主のみ】
- 所得税の確定申告書第一表の控え
- 労働保険概算・確定保険料申告書の写し
ワンポイント:提出資料の中で事業計画書(様式2)が主に審査の対象となる書類です。事業者の事業を具体的に作りこみましょう。
資料の提出方法
資料の提出は千葉県のオンライン申請フォームでのみ可能です。郵送の申請は受け付けてくれないので注意しましょう。
オンライン申請は下記のURLより行うことが可能です。
千葉県:令和5年度 ちば中小企業 生産性向上・設備投資補助金
ワンポイント:申請の受付は~2024年6月28日(金)です。また、予算がなくなり次第終了なので期限までに終了する可可能性も高いので早めに行動しましょう。
まとめ
以上が公募要領をまとめた内容になります。
この補助金は、中小企業が直面する人手不足の問題を解消し、生産性の向上と売上拡大を目指すための重要な支援策です。事業の詳細や応募方法、そして成功に向けた計画の立案に至るまで、様々なステップを踏んで進める必要があります。
重要なのは、この補助金が提供する機会を活用して、企業の将来性を高め、持続可能な成長を目指すことです。事業の実施には様々な規制や要件がありますが、これらを遵守し、計画的に進めることで、補助金を最大限に活用することができます。
本補助金を利用することで、中小企業が新たな技術を導入し、効率化を実現することが期待されます。この機会を通じて、企業の競争力をさらに強化し、経済全体の活性化に貢献することを目指しましょう。